遊びマショ?

 

「彩マス、ちょっとカプラ倉庫に―――」
「あー、琉風琉風ちょっと待った」
琉風は一度開いたホームの扉を閉めてキッチンの方へ向かっていくと、呼び止めた彩が
小さな携帯ポットと一緒にホットドッグを包み終えた所だった。
「ついでで悪いんだけどこれ史乃に持ってってくれるか?今日は夜中まで露店やるって言ってたからこれ夜食」
「いいですよ」
そう言って琉風はまだ温かい包みを彩から受け取る。
「んじゃ頼むな。史乃は噴水からちょっと西に行った所で露店出してる筈だから」
「分かりました、いってきます」
「おういってこーい。通りすがりの人に声かけられてもホイホイついてったらだめだぞ!」
「はいっ!」
彩のお馴染みの言葉で送り出された琉風は包みをしっかりと抱え、プロンテラの街中へと小走りに向かっていった。

「夜遅いのに結構露店も人もいっぱいだな…あれ?」
すっかり夜もふけてしまったというのに未だ活気に満ちたプロンテラ中心部に辿り着いた琉風が
キョロキョロと周辺を見回していると、身につけているエンブレム機能でメンバーの1人が
プロンテラの町を移動しある場所で止まったことに気がついた。
何気なくそこへ向かっていくと、マーカーがあった所――史乃が露店を出しているという
場所の丁度通過地点に見つけたのは呂揮の姿。
「呂揮」
名を呼ばれた事に気づいたようで声のした方を向き、それから驚いたような表情で琉風に向かって手を振った。
「てっきりリィさんだと思ってたのに。こんな夜遅くに琉風が外歩くなんて珍しくない?」
「明日使う装備取りにカプラ倉庫と、あと史乃に夜食届けに。呂揮は狩場帰り?」
「うん、レア出たから史乃の露店に並べてもらおうと思って。今日露店するって
 聞いてたのにいつもの場所にいなかったんだよね」
「あ、俺彩マスから史乃が露店してる場所聞いたよ。こっち」
琉風が呂揮の腕を引き人ごみをすり抜け歩き出した。
「噴水からちょっと西………あ、いた」
彩の言った通り噴水のある場所から少しだけ西にいった所に見えた鮮やかな赤毛。
琉風が指差す。おそらく買い手であろう剣士に武器を手渡し、史乃は愛想よく手を振っていた。
「まいどありーまたよろしくーっと…おー。マーカーあったのお前らだったかー」
史乃が近づいてきた琉風と呂揮に向かって軽く手を上げてみせた。
「露店お疲れ様史乃。これ彩マスから夜食の差し入れ」
「うおーまじかー、ちょーど腹減ってきたとこだからありがてーわ」
嬉しそうに琉風から包みを受け取り、早速ホットドッグにかぶりつく史乃の横に呂揮が膝をついた。
「史乃、これ露店に出してもらっていいかな。今日でたレアなんだけど」
「おーこりゃまたいーの出したんじゃねーか」
1つ目のホットドックをあっという間に平らげて2つ目を取り出しながら呂揮が差し出してきた装備を吟味している。
「今欲しいのあるから相場の中間値くらいで出してほしいんだ。露店手数料はオリ割増でどう?」
「いやー露店出すくらいなら俺が今買い取るわー。こんくらいとかどーよ」
史乃が指を何本か立てて見せると呂揮が驚きと喜びを混ぜたような顔をした。
「本当にその値段で買い取ってくれるの?」
「最近露店に出回ってねーんだよ。それ考えると妥当な値段だと思うぞー」
「異論なし。史乃に売るよ」
「交渉成立。っつーことでほい、金なー」
「えぇッッ!?」
史乃は硬貨が入っているであろう大きな包みにさらに硬貨をざらざらと付け足して
呂揮に手渡したのを見た琉風が思わず大声を出し、何事かと史乃が目を丸くする。
「突然大声出してどしたー琉風。どーみても清く正しー取引風景だろー」
「ごめん史乃、俺そんな大きな金額だとは思わなかったから…」
「これより低値で出回るなら俺としてもすげーうれしーんだけどなー…さーってと、次はこれと行くかー」
受け取った装備をしまい、史乃が空いたスペースにカートの中から取り出したものを
見て呂揮があっと声を上げ指差した。

指差す先にあるのは史乃の露店に新たに並べられた品物―――ヒュッケの黒い尻尾とヒュッケの黒いネコ耳。

「これって確か2週間くらい前に他の露店から買い取ってたやつだよね。史乃売っちゃうの?」
「いやー買ったはいーんだけど。最近相場上がって来たから売っちまおうと思ってなー。
 使ってもみたが機能的にどーも合わねーのと装備した時の感覚がどうもなー」
「あぁ、ちょっとこの装備特徴あるもんね」
「ねえ、他の装備と何か違うの?」
2人の会話が何か他の装備とは違う意味合いの『特徴』に聞こえ、黙ってやりとりを
見ていた琉風が2人の会話に混ざっていくとどう説明すればいいものかと史乃は小さく唸った。
「んー、神経系が繋がるっていうか同化するっていうかー…」
「神経?同化??」
考え抜いて出した史乃の返答に更に疑問が深まってしまったのか琉風は首を傾げている。
「言うより見せた方が早いよ。史乃、ちょっとこの尻尾かりるね」
「あーそれもそーだな、いーぞ」
史乃の了承を確認した呂揮は手に取った尻尾を後ろに回し素早く装備する。
呂揮が装備したその尻尾はまるで呂揮の体の一部になったかのようにくりくりと動き、琉風の腕をそろりと撫でた。
「ほら、こうやって自分で動かせるんだ」
「わぁ、本当だすごいすごい!」
何か新しい発見でもしたかのように目をキラキラさせて動く尻尾を
指でつついている琉風に大げさ。と言って呂揮は微苦笑する。
「すごいってほどじゃないよ。誰でも出来るし」
「ねえ呂揮、誰でもってことは俺にも出来るのかな」
「もちろん出来るよ。史乃、琉風にも装備させてみてもいい?」
「いーぞー。その代わり客来たらすぐに戻せよー」
「うん分かった。ほら琉風」
外した尻尾を呂揮から受け取り琉風が尻尾を腰の辺りにくつけてみるがどうもきちんと装備できていないらしい。
「ねえ呂揮、これってどうやって装備するの?ライセンスの装備欄に表示が出てこないんだ」
「これは直接肌に装備するやつだから…ちょっと服捲るよ」
「うん」
もぞもぞやりはじめた2人を尻目に、ポットのコーヒーを飲み終えひと心地ついた史乃がふとある場所に目を止める。
お世辞にも印象が良いとは言えない3人組の男が何かを話しているのが見えた。
男達の視線の先には、自分の穿いているズボンのジッパーを少しだけ緩めて見せ
尻尾の装備の仕方を教えている呂揮と、四つん這いになって服を背中まで捲りあげ
腰を高く突き上げた状態で尻尾を装備しようとしている琉風。
史乃からすれば単にギルドメンバーが装備の仕方を教えてやっているだけの話だったが、
あの3人組からすれば十二分な『性的挑発行為』に見えるのだろう。
卑しい笑いに歪む口元がそれを如実に物語っていた。
「はぁー……ったくよー…」
ぽりぽりと頭を掻きつつ史乃がこちらを見ている3人組から
琉風と呂揮の2人が見えなくなるように半身を傾ける。



『ウ・セ・ロ』



傍らに置いてあった斧を手に持ち、声は出さずに唇だけ動かして
見せただけだったがその3人組にはきちんと通じたのだろう。
史乃の手に持つ斧に血相を変えそそくさと人ごみの中へと消えていってしまった。
「どうしたの史乃?」
突然目の前に半身を移動させてきた史乃に、未だ尻尾を
装備できずに悪戦苦闘していた琉風が不思議そうに尋ねる。
「遊んでていいから俺の後ろでやれー」
「そっか、露店の邪魔だもんね、ごめん史乃」
史乃の行動の意図に何となく気づいたのか呂揮は逃げていった3人組の方を見て眉を潜めるが
呂揮の手を引いて史乃の後ろ側で続きをはじめたところを見るとどうやら琉風は気がついていないらしい。
「んーとこうかな…………なんか変な感じ!」
漸く装備された尻尾をぎこちなく動かしながら琉風は複雑そうな笑みを浮かべる。
「尻尾はまだマシなんじゃねーか?ついでだからもう耳もつけちまえー」
「うん、ちょっとかりるね……わぁっ」
史乃から受け取った黒い猫耳を装備し、呂揮がその耳を撫でると初めて味わう感覚に琉風が短い声を上げる。
「本当だ、尻尾も耳も装備なのに自分の身体触られてるみたい…!」
「結構クセあるだろ?」
撫でる度にぴよぴよと動くのが面白いのか繰り返し耳を指先で撫でながら言った
呂揮に対し琉風が納得した様子で何度も頷いてみせる。
「装備した時の感覚がどうのっていうのはこれのことだったんだ。俺もクリティカルタイプ
 じゃないし使うことはないな……値段も高いし」
そう言いながら装備をはずそうとした時、聞き慣れた低音が琉風の耳に届いた。


「こんな時間にすげぇメンバー密度だな」


琉風が声のした方を見ると丁度理が史乃のすぐ横にしゃがみこんだ所だった。
「おーリィかー。狩りおつー、四季奈の魔女砂乱獲目標数集まったのかー?」
「あぁ・露店売り頼む」
ポケットから理は1枚のカードを史乃に差し出す。
「うぉー婆カードじゃねーか。出たのかー?」
「あぁ・2枚出たから四季奈と分けた」
「2枚ッ!?」
叫んだのは呂揮と琉風ほぼ同時だった。
「ねーリィちゃんお願いそのカード俺に売って。新しい闇鎧作りたいのに婆カード全然出回らなくて困ってたの」
即座にカードを持っていた手を史乃が両手で掴んで至近距離までずずいと顔を
近づけた史乃に理は無言で空いている手を使い値段を示してみせる。
「おっけーおっけー。交渉成立なー」
「えぇぇぇッ!!」
先程呂揮に渡した時よりもさらに硬貨が入っているであろう大きな袋を史乃が
取り出したのに今度は琉風だけが大声を出したのでお前はなーとでも言いたげに史乃の表情は呆れ顔になった。
「だーかーらー。清く正しい取引風景だろーが」
「あっごめん、そういう大金持ったこと無いから驚いちゃって…」
「いろんな狩場行って、色んなモン狩ってたらこのくらいの金額なんとなーくたまっていくもんだって」
さらりと言って史乃はカードを受け取り袋の入った硬貨を理に手渡す。
「マイドあり・で。なんだお前そのアタマ」
硬貨を自分の荷物袋におさめた理の視線が注ぐ先は琉風の上頭部に装備している黒い猫耳。
「史乃の露店の商品なんだけどちょっと装備させてもらってたんだ。これ装備なのに自分で動かせるって理は知ってた?」
「へぇ………」
自分でそこそこ動かせるようになったのか尻尾を左右に振って見せている
琉風の姿を一瞥し、理はぽむっと史乃の肩に手を置いた。
「史乃。ソレ・オレに売ってくんね?」
ソレと言って理が指さしたのは琉風の装備している黒い猫耳と尻尾。
「あーあれかー。あっちは利益目的で並べようとしたヤツだからギルメンと言えどもあんまサービスはできねーぞ?」
「言い値で買う・幾らだ?」
「そーだな。耳だけならこれ、尻尾も込みだとまぁこんくらいだな」
「えぇッ………むぐっ」
さきほどよりも指の本数が増えているのを見て琉風がまた驚いたような声を
上げそうになった所を呂揮に後ろから口を塞がれ、その間に理は先程受け取った
硬貨の袋に加えて荷物入れから硬貨の入っている袋を更に取り出し史乃に差し出した。
「多分それで間に合うだろ」
「あー、おっけーおっけーまいどありー」
袋の中の硬貨をざっと数え終えた史乃は口を塞がれたまま次元の違う2人の
金銭取引に目を白黒させている琉風を見ておどけた顔でにかっと笑う。
「お客様のお買い上げ頂いた商品はアチラでございまーす。引っぺがすなりそのままお持ち帰りするなりご自由にー?」
「んじゃ持ち帰りで・行くぞ琉風」
呂揮が口を離したのとほぼ同じタイミングで理が琉風の腕を引っ張り立ち上がらせたので
琉風は慌てたように装備を外そうとした。
「理待って今装備外すから」
「そのままつけとけ」
「え?でも理が買い取ったんだから…」
「イイから来い」
「…?…うん、分かった」

そのまま腰に手を回されきょとんとした顔をしながら理に連れて行かれる琉風に手を振り、
2人が完全に見えなくなってしまった後オープン会話で史乃がぼそっと呟く。

「文字通りのお持ち帰りだなーありゃー」
うん。とひとつ首を縦に振ったあと呂揮が小さくため息をついてみせた。
「あの様子じゃきっとこれから自分がどうなるのか全然分かってないよ琉風。ほんと天然っていうか鈍いっていうか…」
「だなー。あーってか惜しいことしたなー」
「何が?」
「俺も彩マスに使っとけば良かったなーって、金髪とかよく映えて似合うだろー黒い猫耳。
 あくまで装備って見てたからリィが脳内に描いているであろー発想は今までなかったわー」
「………………馬鹿っ」
少しだけ顔を赤らめ呂揮が史乃の腕をぺちっと叩いた。


「タダイマ」
理が琉風を引っ張った状態でホームのドアを開けると、それを迎えたのはソファで矢の作成をしていた彩だった。
「お帰りリィおつかれー。お、琉風も一緒に帰ってきたか」
「はい。史乃に夜食届けてきました、すごく喜んでましたよ」
「そっかそっかありがとな……どした琉風その頭装備。買ったのか?」
ホームを出た時には身につけていなかった琉風の頭上で動く黒い猫耳に彩の視線が行く。
「ついさっき史乃からオレが買い取った」
代わりに答えた理に彩は心底意外そうな顔をした。
「リィが?でもそれって確かクリティカル型のための装備だろ。リィの型じゃ
 装備しても意味ないんじゃないかってか。なんで琉風が装備してんだ?」
「えっとそれはちょっと装備つけさせてもらってて…あっちょっと待って理今外すってば」
「そのままでイィって言ったろ・来い」
装備を外そうとした琉風の腰をぐいっと引っ張ることでそれを制し、2階に上がろうとする理を彩が呼び止める。
「あーリィって夕飯食ってきたんだよな、ホットドッグの材料まだ余ってるんだけど食いたい?」
「食いたい・1時間後くらいに小腹すく予定の琉風とオレの分確保で」
「分かった。下準備だけしとくから軽くオーブンで焼いて食って」
「ヨロシク」
そういい残し琉風を引き摺る形で理は2階へと上がっていった。
「小腹すく予定ってなんなんだろ」
彩は冷蔵庫から取り出したキャベツを手に考え込むが、まぁ色々
あるんだろうと結論付けホットドッグの下ごしらえを始めた。

2階へ上がった『小腹がすく予定』の2人がこれから何を始めるのか知る由も無く。

「理…あの…んッ」
部屋に入るなり琉風の顎に手を絡めて上向かせると最後まで言わせずに理は自らの唇でその口を塞ぐ。
「んーっ!………んっんぅ………んんッ!?」
口を塞がれたまま抗議の声を漏らすが、理の大きな両手で頬を包まれる心地よさに思わず身を
委ねてしまっていた所、その手がふいに上段に装備されている黒い猫耳にいき指の間に挟めて軽く擦られる。
装備品のはずなのにまるで自分の体の一部を触られたような感触に琉風は理の胸に手を置いて唇を離していた。
「…あ…は…ッ…理…耳はずすからちょっと待って」
「何度言わせる気だ・そのままでイィって言ったろ」
腕を引かれそのままベッドに倒されてしまう。
「んっあッ…理ッ…」
その間も指が猫耳の方だけを指で摘むようにして撫で、唇を受け入れながらそのじわじわした感触に耐える。
「お願いだから外させてっ…耳…触ったら…なんか…」
「感じるか?」
「そうじゃな…ひゃっ…!」
否定しようとした矢先に理のもう片方の手がまだ身につけたままの
琉風の尻尾を軽く指で梳き、思わず高い声を漏らしてしまう。
「にしてはヨさそうな声出してんな」
「からかうなってば……ん…ぁ…しっ…ぽぉ…あ…」
装備するアクセサリーの一つでしかないはずなのに、耳も、尻尾も理が触れる感触が生々しく伝わってくる。
猫耳を舌で舐められ既に肌蹴ていた琉風の服を脱がせていき、
黒い尻尾が無意識なのか自分の胸を撫ぜてくるのを見て理は楽しげに笑う。


「遊びマショ?黒猫チャン」


そう言って猫耳を軽く唇で食んだ。



「んっあ…ぁんっ…」
与えられる愛撫を受けながら琉風は尻尾の先端部分―――リボンの結ばれている
辺りを理が食んだまま離さないのが気になって仕方がなかった。
唇と歯で甘噛みされる感触はSEXの時に受けるじわりとした心地よさにどこか似ており、
そう感じていることが嫌で自分の乳首を摘みあげている理にもう何度目かになるか分からない同じ懇願を繰り返す。
「お願い…もう尻尾咥えないでっ…んっ」
「オレが買い取ったモノなんだ・どうしようと自由だろ」
「んあぁぁぁッ」
くりゅ、と摘んでいた乳首を指の腹で押しつぶされる刺激と共に強めに尻尾を食まれ、
枕を強く掴んでそれをやり過ごそうとする琉風を薄く笑って理が見下ろす。
「咥えるのが嫌なら・コッチで咥えてみるか?」
「こっちって…はぁっあぅっ…………や…理やだッ!!」
意味も分からず食んでいた尻尾を一度離して掴み、先端を執拗に舐め始めた
理を見ていたが、その尻尾を琉風の秘部へ近づけていくのを見て慌てて逃げようとした。
「あっはうぅっ…!」
ベッドの上で逃げるといってもその逃げ場所などたかが知れている。
追い詰められたベッドヘッドに背中を付け、唾液で濡れた尻尾の先端を秘部に
擦りつけてくる感触に耐えるが、まるで性感帯のように感じてしまう尻尾で秘部を撫でられ琉風の声は艶を増した。
「やだ…理…それやめてぇ…ッ」
「尻尾でケツ穴擦っただけでビンビンに勃たせて・口開けば『ヤメテ』かよ」
嘲笑含む口調で理が視線を注いだ琉風の雄は、既にそそり立ち先走りを垂らし始めている。
「……!!」
それを見られたくなくて後ろを向いた拍子に腰をぐいっと持ち上げられ、
理に背中を見せたことに後悔をしたがもう既に遅かった。
「あぁっ…やっやだ……あッアァァァァァッッ!!!」
臀部を突き出すような格好で、理は尻尾の先端を琉風の秘部に捻じ入れ、
嫌がる琉風に構わずもう入らないという所まで尻尾を押し込まれてしまった。
「やだっ抜いてよ抜いてっやだぁッッ!」
「そんなに抜きたいなら抜け」
抜こうと伸ばした琉風の腕を掴む理の手を必死に振り払おうとする。
「やだっ…手離して…このままじゃ抜けないよぉっ…」
「手ぇ使って抜くな・尻尾動かせるだろ」
「んくっ…あっ…あんッ…無理…できなっ…」
抜こうと一度は試みてみるものの、上手く動かせずにもたついてしまう。
その上動かす度に尻尾はもちろん秘部の中も一緒に擦れ意図しない快感を生んでしまい、
それがまるで理の目の前で自慰行為を行っているようにすら思えてきて
琉風はこれ以上尻尾を動かすことが出来なくなってしまっていた。
「へぇ・抜けねえってんならそのままオレのも突っ込むか」
「や…そんなの……やぁっやぁぁッそれはやめてっヤァァァァッッ!!」
覆いかぶさってきた理の重みに本当に尻尾を入れられたままで雄を
受け入れさせられてしまうと琉風は理が腰を掴んだことで自由になった
手で尻尾を掴み秘部から引きぬいてしまった。

「……………手・使ったな?」

口の端を上げて笑っている理から逃げようと反射的に琉風はベッドを這い理から距離を置こうとする。
「あ…あ…ッ…」
分かっているからだ。SEXの時に理がああいう風に笑う時は必ずと
言っていいほどいっぱい恥ずかしい事をされたり言わされたりすることを。
「やっヤァァァァッあぁぁぁぁっっ!」
逃げようとしている琉風の足首を掴んで自分の所まで引き寄せ、抜いた尻尾をまた秘部に押し込めてしまう。
抵抗する間もなく四つん這いにさせられ、理に向かって突き出すような形になった琉風の秘部に押し当てられたもの。
「やだぁぁッやあぁぁぁッッ!!やめて入れないでぇぇッッ!!!」
尻尾を入れたままで雄を入れようとしている理から逃れるために身体を
よじらせようとしてみるも、がっちりと押さえつけられてろくに動くことも出来ない。
やめてと叫び続ける琉風に構わず理はゆっくりと雄を挿入していく。
「しっぽぉっあんッ抜いてからっ抜いてからにしてまだだめぇぇぇぇッッ!!!あぁっあっあっアァァァァーーーッッ!!!」
せめて尻尾を抜こうと試みるがやはり上手く動かすことが出来ない。
そうしている間に半分ほど入れられた所で一気に腰を進めて根元まで打ち付けられ、
突き上げた琉風の腰がビクッと大きく揺れた。
「ダメダメ言いながらぐっぽり咥えこんだじゃねえか」
「あうっあうぅっあっあんッッ」
狭い中を尻尾の先についたリボンの結び目が内壁を擦り、その分の圧迫感と共に琉風を苛む。
雄以外に尻尾という異物を無理矢理咥え込まされたというのに理の言うとおりにどちらも完全に
のみこみ受け入れてしまっている自分の身体がたまらなく淫らで嫌で、いやいやと首を横に振って理に許し請う。
「お願い抜いてっしっぽ抜かせてしっぽはヤダよぉっ」
「このまま続けて・ココが萎えたら抜いてヤる。勃ってんならこのままだ」
「あッあッあんあんっあぅんっひあぁぁぁぁッッ!!!」
琉風の雄をぐちゅぐちゅと扱きながら身体を揺すり始めた。
尻尾が増えた分圧迫感が強いが与えられる快楽を塗り替えられるような痛みも不快感も無い。
いつものように奥の気持ちのいい場所を突かれればじんとした悦が琉風の身体を満たしていく。
それ故に恥ずかしくてたまらなかった。こんな異物を咥え込まされているのに
苦痛を感じるどころか感じてしまっている自分自身が。
「やっ動かしちゃっ…あぁん突いちゃだめェッ今それしないでぇぇぇッ!」
「ちっとも萎えねえな…そんなにイィのか・尻尾と一緒にブチ込まれんのが」
「奥がっあぁっどっちもがぁっあんっひゃうぅっあはぁぁァァァァッッ!!」
「……………」
理の動きが止まり、雄を扱いていた手を琉風の眼前に突きつける。
達し、琉風の精にまみれた手を。
「萎えるどころか興奮シてイっちまったか」
「…!!!…おねがいもう許してっ…恥ずかしいよぉっこれ以上恥ずかしいのはっ……あンッ!」
突きつけられた手から逃れ顔を逸らした琉風の猫耳の方に軽く歯を立てられぴくんと身体を震わせ猫耳が垂れる。
「ナニが恥ずかしいんだよ・尻尾一緒に突っ込まれてイったコトか?それとも……」
「言わないでいわないでそんな恥ずかしい事もぉ言わないでぇぇぇッッ!!」
言葉に出されてさらに羞恥は増し、シーツに顔を押し付けて泣く琉風の猫耳を理は人差し指と中指で器用に梳いた。
「だったら・今よりもっともっと恥ずかしい目に遭えばイィんじゃね?」
今までの荒々しい行為に似つかわしくない静かで低い声に涙で濡らした顔を上げると口元に笑みを浮かべた理と目が合った。
琉風に恥ずかしい事を言わせようさせようとする時に見せるあの笑みを。

「…………!!!………ことわりッ…」
「そうしたら今の恥ずかしさなんざ些細なコトだろ」
「や…やァ……………………!!!」

このままもっともっと恥ずかしい事をされてしまうと思っていたら、理は動くのを急にやめて琉風から身体を離してしまう。
背中に感じた理の温もりは無くなってしまったものの未だその雄は琉風の秘部に埋め込まれたままだ。
そのまま少しも動こうともしない。

「動くな」
「あンっ」

琉風の臀部を掌で軽く叩きいつの間にか揺れていた腰を押さえつけられる。
抜こうと試みているのか尻尾を動かすことには咎めはなかったものの、
やはり抜けずにただ焦れた快感を生み出すだけだった。
「やぁ…動いてっ…」
この状態に根を上げた琉風が続きを強請るが理は少しも動こうとしない。
「尻尾と一緒に奥突かれんのがヤなんだろ?望み通りにシてやる・これで満足だろ」
「や……やぁぁッッ……!」



【激しく突きまくって】
「おねが…動いてッ…」
「ヤらね」

【いっぱい擦って】
「ゆるして…あぁッもぉ…!」
「うっせ・腰揺らすなっつったろ」

【ナカを掻き回して】
「やだぁっこんなのやだァッッ!」
「そんなにヤなら抜いてやろうか?」



【俺の事いつもみたいに滅茶苦茶にして】



「だめェっ抜かないで抜かないでッことわりっことわりぃぃッ!!」
理は半分ほど引き抜いていた雄の動きを止め、泣きそうな声で叫んだ琉風の顔を見た。


「恥ずかしいこと言われてもいい…いやらしい事もいっぱい言うからっ…
 お願い抜かないでっ………あっあぁッあハぁぁぁぁぁぁぁーーーーーッッッ!!!」
引き抜きかけた所で一気に突き入れると散々焦らされ続けた中急に与えられた
激しい悦に一度突かれただけで達してしまいどぷりと精を吐き出していた。
「ア…ア…あンッ…」
やっと与えられた快楽に酔い、腰を震わせている琉風の耳―――ぺたりと垂れた猫耳を唇で食む。
「オレにどうサれたい」
「こと…わりッ…ぁ…」
「ヤラしいコト・いっぱい言うんだろ?」
ためらいがちではあったが琉風は小さく頷きぽつぽつと小声で強請り始めた。
「つ………突いてッ…奥の気持ちのいい所いっぱい突きまくってッ…」
「それから?」
手を伸ばし、黒い猫耳を指先で軽く掻いてやりながら理が続きを促すと
それでも感じるのかぴくっぴくっと耳を前後に動かし言われるままに琉風が口を開く。
「あっあぅ…『どっちも』もいっぱいしてっ…いっぱいッ……………やぁぁッ動いて動いてぇッ!もぉ我慢できないよぉッッ!」
「ガっつくな」
一度は激しく苛まれたもののまた理は動きを止めてしまい、もう完全に我慢できなくなっているのか
揺れ始めた腰を両手でがっしりと押さえ込み、理はゆるゆると動き始めるがそれは琉風が満足できるようなものではない。


もっと激しくしてほしい。もっと強く。もっと、もっと。


「やっ…足りな…もっといっぱいッ…」
「もっといっぱい・何だよ」
焦らしに焦らされ、それでも望むものを与えられないことに耐え切れず琉風は叫ぶように理に哀願していた。
「ゆっくりはやだゆっくりやだァァァッッ!!いつもみたいに激しくしてっ
 奥いっぱい突きまくってもっともっといっぱい中グチャグチャしてぇぇぇぇッ!!!!!!」
「…………ダラダラスケベ汁垂らして・散々ダダ捏ねてたクセに最後は腰振りたくって強請って泣き喚いて」
それからしゃくりを上げて泣いている琉風の頭を猫耳ごと撫で今度は耳元に唇を寄せ理が続きを囁く。

「恥ずかしいオトコだな」
「…理ッもぉ………あっ……あァァァァァァァァァーーーーッッ!」

ずん。と最奥に理が雄を突き入れ、琉風の気持ちのいい場所に強く当たるように
理が動き始める。押さえる力が緩んだ腰を前後に振って待ち焦がれモノにためらいもなく鳴き身を任せた。
ずちゅずちゅと雄が入ってくる度に腰が砕けてしまったのか立てていた膝は崩れ、
シーツが雄の先端に当たり理に揺すられるたびにそれはシーツに擦れて快感を生む。
「そのまま擦り付けてろ」
「あんっあんっあんっあはぁっあんっあぁぁぁぁっっ」
言われるままに雄の先端からあふれる先走りをシーツで拭うようにして琉風は腰を振った。
突かれるたびに共に入れられた尻尾がくにくにと動いているのを理に見られても、もう恥ずかしいから止めるという気持ちは琉風には沸いてこない。

「本当今のお前・猫みてえだな」

猫のよう――――琉風には獣のように浅ましいと聞こえた。
それでもシーツに雄をこすり付けることも、尻尾で秘部を刺激することもやめない。
理の雄がもっと強く奥の気持ちのいい場所に当たるようにと腰を振りたくる。
やっと手に入れた今の快楽をもう手放したくなどなかった。

「猫の交尾は確か・こうやって首を……」
「ひぃあぁあぁぁぁぁぁンッッ!」
項に痛みが走り理に噛み付かれるのが分かると同時にぐりぐりと雄を押し付けられる。
上からのしかかられ首を噛まれ逃げられずに突き上げてくる雄を締め付け、そ
れによって感じる尻尾と共に更なる悦となって琉風を翻弄する。
それから刺すという方が正しいと思うくらい何度も雄を突きこまれた。



「あんっあぁんっひあぁんっあんっひあァァァァッッ」

強く強く。何度も何度も。

「あうっあぅぅんっひっひぃんっ気持ちいぃっ気持ちいぃよぉっ」

ずちゅずちゅ、ぐちゃぐちゃといやらしい音を立てて。

「あハぁッあんあはァァァァァッッッもっとっそれもっとぉぉッ」

奥の気持ちのいい場所をぐりぐりと雄で容赦なく抉られる。

「あハァっあんっはぁんっあッあッイクイクぅっまたイっちゃうよぉぉぉッ!」



理が項から口を離して、シーツに擦り付けていた琉風の雄に指を伸ばしてくると
琉風は無意識なのかぺしゃりとなっていた腰を浮かせて理が触りやすいようにしていた。

「あぅ…ン……ことわりぃ…気持ちいぃの…止まらなくしてっ…」

巻きついてきた指に自ら雄をこすりつけ、いつもなら精神的に追い詰められやっと口にする誘いの言葉で理を求めていた。

「いやらしいこといっぱいして…『どっちも』もいっぱい……ことわり…ことわりっ……」

後ろを振り返り、あられもなく強請り続ける琉風の唇を理がちゅ…と軽く啄ばむ。

「恥ずかしいのも・激しいのも・ヤラしぃのも。全部手遅れなくらいもう病みつきなんだろ――――スケベ男が」
「ひッあぁぁッ…………イク…イっちゃぅ…イクっイくぅぅぅッあっあっアァァァァーーーーーッッ!!!」

かけられた言葉と同時に激しく突きこまれる雄の動きに合わせ、いつの間にか自由に動かせるようになっていた尻尾を器用に奥に擦り付けながら琉風は達した。
背中に感じる肌の温もりを、身体の奥に叩きつけるように注がれる熱い精を、理の全てをその身体で受け止める。
―――浴びせられたいやらしい言葉も交尾だと言って噛み付いたその首の痛みさえも。

「こと…わり…ことわり…理ぃ……」
「琉風」

近づけてきた理の頬に猫のように擦り付き、名前を紡いだその唇に今度は琉風から口付けた。

* * *

「……………ん?お前らまだ起きてたのかー?」
街もすっかり静まりかえってしまった深夜。恐らく寝ているだろうメンバーを気遣って
無言で静かに入ろうとした史乃だったが、明かりのついたキッチンに理と琉風がいるのを
見つけ意外そうな顔をしながらホームのドアを閉める。
「おかえり史乃」
そう言った琉風の未だ装備されたままの猫耳と尻尾。そしてそれが風呂で洗いでも
したのか琉風の銀髪と共に濡れているのを見てやっぱりなーと史乃は誰にも聞こえない小声で呟いた。
史乃がキッチンの方に近づくと2人が食べているホットドッグを指差した。

「あー、それ彩マス作ったやつだろ。夜食に食ったけど美味かったーってか。こんな真夜中にお前ら何食いモン漁ってんだー?」
「すぐ寝るとか言ってたコイツの腹の虫が鳴ったんだよ」
「……」
理に視線を寄越され顔を赤くしながら琉風は一緒に用意したホットミルクを飲んでいる。
「はーはーはー。腹減るほどSEXに精を出しちゃった訳ねー?」
「あっえっとそうじゃなくて…!」

ぺろ。

「ガキみてぇに付けてんじゃねえよ」
「……………ッッ!!!」
理が口の端についた琉風のミルクを舐め取り琉風の顔がますます真っ赤になる。
「うっわーとってもごちそーさまでーす」
「史乃っあのっこれは…うわっぷ」
からかい口調の史乃に琉風が何か言いつくろうとするがわしわしと頭を撫でられそれを遮られる。
「はいはいはい。口開けば開くだけ墓穴掘る事になるからその辺でやめとけー?」
琉風の頭を何度か撫でた後、その手をひらひらと振って史乃が足を向けたのは自室ではなく居間から一番近い彩の部屋。
突然の来訪や緊急事態のためにといつもわずかに開いているそのドアをさらに少し開いて部屋の中を覗き込んだ。



「彩マス寝てるかー?」
本当に寝ていたら困ると思ってか控えめな小声だったが返事はすぐにかえってきた。
「起きてる。お帰り史乃、露店お疲れ」
「なー。突然で悪ぃーんだけどちょっとこれつけてみてくんねー?」

そう言いながら史乃の姿は彩の部屋の中へ消えていく。

「黒い猫耳とヒュッケの尻尾?なんでそんなの…ってかリィも買い取ったって言ってたな。なんだこの装備何か流行りなのか?」
「まーまーいーからいーから…」
「史乃、わっちょっ何脱がせてんだよ」
「尻尾も肌に直接じゃねーとつけれねーから…おー、かわいーかわいー」
「わっ…初めて装備したけどなんか自分の耳触られてる感じ…………あ…ンッ…」

それから会話が不自然に途切れる。
聞こえてくるのは彩の押し殺したような高い声と湿った音。
静まり返った中それはあまりにもはっきりとしすぎていて、ベッドの軋む音すらも聞こえてくる。

「んっんッ…あァンッ…し…のぉッ………!!」

一際高い彩の声がした後にぱたんと閉まる扉。

「ひゃんッ!………!!」

次に高い声を出したのは琉風だった。
いきなりズボンの中に手を入れられ、そこで蠢く理の指に出そうになる声を両手で塞いでいる。
「勃たせやがって・彩マスの声で感じたか」
「……ンっ……!!」
理の言葉にただ琉風はきつく目を閉じる。
違うと言うには余りにも説得力が無さ過ぎて、頷くには恥ずかしい。
「本当・どうしようもないスケベ男だな」
「んッんゥッンんッ…!」
さらに奥へと手を入れてついさっきまで雄で貫かれた秘部に指を押し付けられそこは期待からなのかヒクつき理を拒まない。
無意識なのか意図的なのか指に秘部が強く当たるように腰を動かす琉風を誘惑する甘くて低い声。


「遊びマショ?黒猫チャン」


答えの代わりと言わんばかりに琉風は身体を這う理の腕に頬を摺り寄せた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 

 

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